本日は3月13日、金曜日でございます。
銀行員には嬉しい日、花の金曜日です。
しかし今日は銀行員にとってといいますか
投資家にとってかなり悲惨な日になりましたね。
日経平均17,431円(▲1,128円、下落率6.08%)
一時16,690円(▲1,869円)という
驚異の下落を見せ
早朝から銀行内は大騒ぎでした
何より、私たちが販売した金融商品が
この日経平均の大幅下げの影響で
かたっぱしから大暴落したんですね。
私の先輩は、
先月商品を売ったばかりのお客様から苦情が入り
電話でひたすら謝ってました。
個人的にですが
文句は言っちゃダメです。
文句言うってことは
自分で考えずに投資したってことを認めてるようなもん。
言うなら愚痴で留めましょう笑
さて先日外貨を購入した私
その投資状況ですが・・・
+45,800円!!(円転手数料除く)
やったぜ・・
4日でこの稼ぎは十分過ぎる・・笑
とはいえ豪ドルがいまだ67円台という
驚異の鈍感っぷりを発揮していますので
両方が円安に触れ始めれば差益10万も夢ではなさそうです。
さて前置きが長くなりましたが
ここで
銀行員がよく経験する投資家の
(個人的に思う)オススメできない傾向をご案内したいと思います。
オススメできない”よくある”投資家の傾向
投資家、とはいいますが
銀行が案内できる投資性の強い商品は
「投資信託」「外貨建て保険」「外貨定期」「金融仲介商品」
あたりですので、その投資をする人に限定します。
傾向1 「トランプが何するか分からないから・・・」と言う
一昨年くらいからこれを言う人が激増したイメージがあります。
運用を進めても「トランプがねえ・・・・・」の一点張り。
とりあえずトランプが何をしそうなのか言ってみて!!!!笑
こういう人は
運用自体考える気がなくてトランプを言い訳にしているか
悪いニュースを見ると「運用すると失敗する可能性が高い」と思い込んでいる人
のどちらかです。
というか間違いなく後者です。
具体的な理由を持っていなくて
「なんとなく世界経済が良くない状況っぽいから・・・」
という印象で投資を捉えています。
これまで見てきた投資家の多くで
ちゃんと考えて運用に成功している人は
経済ニュースを見て「なんで今買ってはダメか」を明確に理由が言えていました。
それが当たるかどうかは別の問題で
自分の理論があって行動できるかどうかが重要なんですね。
そういう人は、売る時も買うときも「考えて」行動できるので
失敗しても財産になります。
傾向2 評価損がでると「どうした方がいい??」とすぐ聞いてくる人
少額で投資信託(以下、投信)を購入している人に多い印象です。
まずこの手の人は面談する度に
「今、投信を解約したらいくらになるか」を確認したがります。
で、損失が出ていた時。
「どうしよう、解約した方がいい?」
答えは「NO」です笑
損していいの???
これはそもそも投信の仕組みが理解できていない可能性があり
売った時に銀行員がきちんと説明できていないかもしれません。
「評価損が出ている」というのがどういう状態なのか
再度説明してください。
ここを「損した分、通帳からお金が出て行っている」と
思い込んでいる人がザラにいます。
ここを理解している上に
「解約した方がいい?」と聞いてくる人は
あまりよろしくない傾向と言えます。
解約した方がいいかどうかは、本人が決めることで
銀行員が決めることではないからです。
これは買う時も同じです。
損が出ていても解約する場合は
「どうしてもお金が必要なとき」か
「今後更に損することが明確、かつ今投資すれば増えそうな銘柄が見つかっている時」
です。
断言はできませんが投資は長期的に見て脈打つもので
上がれば下がるし
下がれば上がります。
損をしていてもプラスに戻ることは期待できるんです。
それを待てるかどうかだけです。
時間<お金、か
時間>お金、かです。
傾向3 外貨と聞いたら「損することがあるんやろ?」と言う人
銀行員にとっての一番の難関というか
今の時代にかならずぶち当たる関門、「外貨」。
外貨の取り扱いは主に「外貨預金」「外貨保険」がメジャーです。
預金商品にも円バージョンと外貨バージョンがあり
保険商品にも円バージョンと外貨バージョンがあります。
円と外貨なら
正直なところ、銀行員は「外貨推し」です。
なぜなら手数料が高い!笑
これは今や周知の事実でもありますが、実際手数料は
円で購入してもらうのとダンチです笑
しかしそれだけではないです。
外貨の方が金利が高いことが多く
増やせる可能性が十分にあるんです。
しかも冒頭で私が実際に儲けを出したように
為替差益を狙うことも可能なのです。
これらを考えれば
何か運用するなら「外貨」
というのは全く自然なことだとわかりますよね。
というか円で買う方が不自然と言っていい。
運用したいのに「安全な」円がいい、という。
不思議だと思いませんか。
焼肉屋に来たのに野菜ばっか焼いて食べてるような
「何がしたいの?感」があります。
もちろん相続税対策での終身保険加入が目的などであれば
円建てで十分です。
でもこれは目的が運用でないからです。
運用とは儲けを目指す、言ってしまえばゲームです。
儲けることが確定しているならそれはもう「運用」ではないですからね。
ゲームをするなら面白さやリスクを楽しむべきです。
楽しめないならゲームはしない方がいい。
だから「運用は余裕資金ですか?」と聞かれるんです。
ゲームに命かける人はいません。
eスポーツ選手くらいです。
話がそれました。
外貨と聞いたら「損するんやろ」と聞いてくる人でしたね。
損する可能性はあります。
それも十分に。
ですが儲かる可能性も大です。
なのでオススメしています。
「損するんやろ」という人は
「円だと損しない」と思っています。
そんなことないです。
ここを説明してあげる必要があります。
円でも損します。
答えは物価の上昇。
今消しゴムが100円でも
明日、消しゴムが110円に値上げされるかもしれません。
同じものを買うのに、余分に10円必要になったんです。
となると、これは10円損したのと同じです。
これを考えてないので
正直、「円絶対説」の預金者がほとんどな印象。
気持ちは分かるんですけど・・・
通帳の額が変わってなければ減ってない、と思うのは大きな勘違いです。
同じ時間で1.1倍〜1.2倍と増やしている人が実際いるんです。
その人と比べたらあなたは損してると思いませんか?
傾向4 「銀行が勧めてくるのは損ばっかりや」という人
断り文句で使う人が多い一方
本気でこれをいう人もいます。
当然、銀行が勧めるから損しているのではありません。
結果的に損する商品を選んだのはあなたであって
銀行ではないからです。
冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが
運用はどうなるから分からないから
損する可能性と得する可能性を行ったり来たりする
シーソーゲームとして成立するんです。
負けている人がいるから、勝つ人がいるんですね。
つまり、あなたが銀行から買った商品で損した時
銀行から買って得をした人もいるってことです。
負けたことを銀行のせいにするなら
自分で投資先を決めて自分で売り買いすれば良いのです。
銀行の手数料が高いから損しやすい、という論理もあります。
これはある意味正解ですが笑
ですが手数料は担当料みたいなもので
自分でネットで売り買いする手間や、調べる労力、判断材料集めなど
いわゆる手間賃替りです。
その「手間を省けるという利益」を得ているので
損得を考えるならここも含めるべきです。
ここまで述べてきましたが
言いたいことはつまり自己責任。
投資は大人がやるものです、未成年はできないようになってます。
大人なら、自分で決めて自分で買って、自分で得る。
損するも得するもあなたのせいです。
ぜひ、ここにある
よろしくない傾向を参考にして
「漢」らしい投資家を目指してみてください笑
それでは。