【地方銀行】知っておきたい銀行の実情8選【入る前に】

今回は少し重いテーマですが、

私が実際に経験したことを元にお届けしますので

参考になるかと思います。

こんな方にオススメ
銀行の実情が知りたい
自分が銀行に向いているか分からない
銀行を辞めるか続けるか悩んでいる
 
今回注意していただきたいのは
あくまで「地方銀行」における話
一個人の体験に基づいているという点です。
 
ネットや同業の知人に聞いた範囲では、
おおよそどこも実情は変わらないな、という印象ですので
ぜひ参考にしてください。
 
何でもそうですが
何かを選ぶ、というときには
「良いところ」ではなく「悪いところ」が何かを知っておくことが重要です。
 
良いところが自分に合っていても
悪いところが自分にとってとてつもなく苦痛だと、
必ず我慢できなくなります。
 
では行ってみましょう!

1 終わりなきノルマ

 
何と言ってもこれ。
 
人間を大きく2つに分けろ、と言われたら
 
「ノルマがあってもまあ大丈夫な人」
「ノルマだけは絶対にイヤな人」
 
じゃないかと個人的に思いますね。
 
銀行の仕事の80%はノルマとの戦いと思った方がいいです。
そしてノルマはクリアしても
次の期でリセットされ、またノルマが課せられます
しかし、残念ながらこれはノルマ社会では当たり前のことです。
 
適正能力は
ノルマは当たり前だと思うことができる
目標達成のため、多少の無理やり営業をすることに心が痛まない
営業成績で同僚と比べられることが嫌いじゃない

です。

 

2 大量の事務、そして大量の規定・ルール

 
入行したばかりの子がまず言われるこれ。
 
「規定を覚えろ」
「事務を覚えろ」
 
銀行の手続きは、ほどんどが書面です。
1枚の契約書でも
契約の内容や契約者の種類によって様々な書き方が決められています。
 
その時その時に、即座に適切な書類を準備し、適切な書き方を案内し、適切な資料をもらい、適切な部署に、適切な方法、順序で送る。
こうした中「どこかでミスする」人は
かなり辛くなります。
 
適正能力は
規定等を覚えることが得意
整理整頓ができる
接客時に舞い上がってしまわない
ルールについて、作られた意味や仕組みで理解できる
 

3 人見知りしない

 
ここは、大抵の人が「徐々に慣れていく」部分でもあるので
絶対的に必要ではないですが
「人見知りなのに」この世界に入ると、最初苦労すると思います。
 
銀行の接客は主に
  1. 窓口への来客(常連・初見)
  2. 個人への訪問(常連・初見)
  3. 法人への訪問(常連・初見)
  4. 飲み会やゴルフ等での接待(常連・初見)

です。

不景気、人口減少の影響で顧客が減少していますので

ノルマの達成には、「初見」への営業が必須になってきます。

初見の人に面談するということは

こちらから話題を提供する必要があり

会話が苦手、話題がすぐに出てこない

このような人はかなり苦痛を覚えると思います。

 

適正能力は

初見でも自然に話しかけることができる
会話が苦手ではない
冷たい態度を取られても、凹まない
 

4 仕事終わりや休日がちょいちょい潰れる

 
銀行の代名詞ですね。
飲み会、ゴルフ、カラオケ、ボランティア、イベント参加、セミナー、研修、試験。
これらは所属する店舗、客層、支店長のキャラ、支店のメンバーによって内容が変わってきますが
そこそこの頻度で行かされます。
 
最近はSNSなどで「飲み会に時間外手当を出せ」と主張する新入行員がいたりと
話題ですが
こういう人は最初から入るのを避けるべき業界ですね。
 
銀行に関わらず、
「営業」が関わる仕事であれば、ついてきてしまうと考えてOKです。
 
適正能力は
多少休日や仕事終わりの時間が潰れることに不満がない
「仕事」とは別だと割り切ることができる
基本的な空気が読める、接待ができる
酒癖が悪くはない
上司の指示、命令には即答で「行けます!」と言える
最後の能力は、特に男性は必須能力です。「即答」できなければ意味はありません。
 

5 上司の当たり外れが激しすぎる

正直、銀行をやめていく人の多くはここが影響していると思います。
信じられない話ですが
20年勤めた人でも、
転勤先の上司と反りが合わずに辞めたりします。
 
これは若手だった時の自分からするとかなり衝撃的で
「せっかくそこまで働いたんだから、ちょっとぐらい我慢すればいいのに!」
と思ったものです。
 
今ならわかる・・・
先輩、わかります・・・!
 
私が勤める地銀は、全国的に見れば比較的、穏やかな社風と言われます。
ゴリゴリに営業しないといけない
上司から罵倒される、殴られる
休日出勤のオンパレード
 
こういったことは基本ないのですが
ないなりに、面倒な上司というのは存在します。
 
この面倒な上司はよく口にします。
 
「うちは他行と比べたら優しいもんやぞ」
 
これに騙されてはいけません。
お前、他行で働いたことあるんかと。
 
人間って、基本的に知らないことを知ったようにいう生き物です。
上司が言ったからと、真に受けてはいけません。
 
面倒な上司は部下の気持ちがわかりません。
自分が正しい考え方を持っている、部下よりは経験も知識も上だと思ってます。
一昔前なら通用する考え方ですが
今は人望>能力の時代です。
こういう人間と関わると、自分の人生を無駄にします。
 
銀行にはこういう人間は必ずどこかに生息しています。
転勤する以上、かならずぶつかります。
そこで耐えていけるか、うまくかわしていけるかです。
 
適正能力は、以下のような上司を覚悟できる人
日によって機嫌が悪かったり良かったりする
怒鳴る、モノに当たる
何かと応接室や支店長室に呼び出し説教する
断れない空気で飲み会を誘ってくる
セクハラしてくる
陰口、小言が多い
すぐ否定から入る
 

6 出世するほどしんどい

出世すれば責任が伴うし、部下の教育も加わりますので
当たり前といえば当たり前ですが
 
銀行においての出世は少し通常と違う部分があります。
 
支店や部署によって、業務、上司も異なります。
支店長は支店の「社長」ですので、業務の差配は支店長次第です。
大きい店舗では「やったことのない業務」
小さい店舗では「あらゆる業務」
をさせられたりします。
 
得意分野をずっと貫いていく、ということが
基本的にはできません。
常に変化させられます。
責任はどんどん重くなっていきます。
 
個人的に中間管理職が最も大変です。
部下の管理、事務、検査事務、営業推進、接待、会議参加。
上と下との板挟みです。
 
見てて「あのポジションにはなりたくない」って思います。
ですが、適正があれば、給料水準も高いし良い業種といえます。
 
適正能力は
責任が伴うことに抵抗がない
全体を見て行動、意思決定ができる
部下の面倒見が良い
感情的でない
人間的に好まれる性格
事務、営業能力が安定している
 

7 業務の幅が広すぎる

 
とにかく仕事の種類が多いです。
すべての業務を把握することは、おそらく不可能です。
さっき述べたように、一つの書類でも色々な書き方があります。
営業にしても、商品は頻繁に入れ替わります。
 
いわゆる「狭く深く」タイプの人は
基本的に向いてないでしょう。
銀行の3大業務は「預金」「為替」「融資」と言われますが
私から言わせれば「セールス」「訂正」「規定探し」です。
ここに時間取られすぎて、仕事にならん。
 
なので、物覚えのいい人でないと辛いですね。
 
適正能力は
広く浅くタイプである
規定や商品の新情報を上手に蓄積させていける、整理上手
業務を全体的に捉えることができる
業務の仕組みを理屈で理解しようとする
オペレーション業務は苦手ではない
 

8 情報管理が細かすぎる

 
銀行は個人情報取り扱いの塊みたいな業界です。
個人の通帳の動きから職歴、家族構成、借金の内容まで把握しています。
それだけに個人情報の載った書類が出回らないようにルールが厳格化されています。
 
にしてもですね。
こまかすぎるんですよ、ルールが。
 
施錠、チェック、監査(細かくはかけませんが、めちゃめちゃあります)
 
確かに問題を起こさないためなのはわかるんですが
一度外に出るだけでも鍵を5箇所くらい開け閉めしないといけないんですよね
 
てか、外回りの行員はカバンの中身を
自宅に持って帰ろうと思えば持って帰ることができるわけで
完全な防止にもなってないっていう
 
要は、完全に防ぐのは無理だし
こういうチェックはどこかに穴があるんですよ
チェックする人も適当になりがちですしね。
いっそ辞めてしまった方が、時間の効率化が図れていいと思うんですがね。
 
適正能力は
ルールにきちんと従うことができる、流さない
ルールの重要性を本当に理解している
情報を扱う危険性が十分理解できている
軽率な行動をとらない
 
 
以上、8選でした。
お客として見る銀行と
働いて見る銀行はかなりギャップがあると言われます。
 
新入行員が早期に辞めていく原因ですね。
本来、社風や人間関係でここをカバーすべきなのですが
それが「あんな上司」では・・・
 
銀行に就職を考えている人は
この実情を踏まえた上で、自分の適正を見ると良いでしょう。
自分も就職活動の時、こんな記事をひとつでも見ておけば・・・
と思います。
 
私の私見ではありましたが、お役に立てれば幸いです。
 
それでは。
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