ダメな上司の怒り方「間違っていると決めつけてくる」編

今日はダメな上司がよくやってしまう
怒り方「間違っていると決めつけてくる 編」です。

 

私の経験上、この怒り方をする上司は
間違いなく影で軽蔑されます。

 

今の時代、上司から怒られて

面と向かって上司に歯向かう人
あからさまに不機嫌な態度になる人
かなり少なくなってきています

上司の機嫌を損ねていいことはありませんからね

 

なので、ダメな怒り方をする上司は
静かに嫌われていきます。

 

不思議なんですが
上司はみんなから嫌われていることに
なぜか気付かないんですよね。

 

怒った時に部下がどんな反応をしているか。
そこを敏感に感じ取れないからでしょう
当然、他の社員からの冷たい目線にも鈍感なのです。

 

部下の方は、こういう上司がいることを理解し
上司の方は、部下に軽蔑されないように

少しでも役立つと幸いです。

 

では行ってみましょう!

「最初から」間違っていると決めつけている

この怒り方をする人は
「自分が絶対に正しい」と思っている人に多いですね。
 
まず、部下を呼び出す時の口調が
もうすでにそこそこのボルテージです。
 
そして、間違っている箇所を指差しながら
なぜ間違えたのかを問いただします。
 
本当に間違えているかどうかの確認はしません。
 
いや
おそらくは事前に調べた上で
間違っていると判断し
呼び出しているのでしょうが
 
ここで問題なのは
「間違えていることは間違いないのだから、
問いただしてやる」
という思考です。
 
「この部下は、どうしてこんな間違いをしたのだろう」
「おそらく間違いだろうが、もしかしたら自分の知らないもう一つの正解なのかもしれない」
 
というように
別の可能性もあるかも、と考えないです。このパターンの人は。
 
すると思いがけず
こんな展開になることがあります。
 

おい、B男!こっち来い!

はい、何でしょうか!

お前、何でここ(伝票を指差して)に印鑑もらってないんだ?!

ここに印がないのに、処理できるわけないだろ!

印鑑ですか・・・・

ここに「印」てあるだろ!

見えてないの?!

どうすんの?処理できないよ、今日!

一応、事前に調べて「印鑑が要らない」ことを確認した上で

お客様に伝票を渡したんですが・・・

何で要らないの?
じゃあ何でここに「印」てあると思うの?
誰に聞いたの?

○○部の○○係長に

電話で確認しましたので

間違いないと思いますが・・・

・・・・・ふーん。

・・・なら良いけど・・。

はい。

・・・ていうかさ。

こういう「印」が要らないような特殊な取り扱いがあるならさ

手前に言っておいてもらわないと

処理する人が困るよね?

こっちは「印」が無かったら

「不要」なのか「必要」なのかいちいち調べないといけなくなるでしょ?

 

・・・すみません

処理する人がわかるようにメモしたりしてくれてないの?

・・・・ここに一応書かせてもらってました。

(伝票の処理連絡メモ欄を指差す)

・・・

まあ、ならいいけど。

 

これ、実際あった流れです。

いやー、マジで腹立ちましたね。

 

部下に気を使わせるな!

こういう上司は自分がもし
間違ったことを言ってしまった場合の逃げ道を考えてません。

 

なので、部下が正しいことが分かったとき
ごまかすか、話をそらすしか方法がなくなります。

 

部下からしたら
上司のくせに調べが足りない人だな
がっかりしますし
自分が処理連絡メモ欄に書いた注意書きも見てないなんて
なんて早とちりな人なんだ
軽蔑するでしょう。

 

そして
結局は自分が正しかったのに
なぜか上司が不機嫌という
意味不明かつ最悪な状況が生まれます。

 

何事もそうですが
自分が絶対正しいなんてことは1ミリも思ってはいけません。
人はミスをする生き物だからです。
例え事前に調べていてもです。

自分の人生を振り返って
全くミスをしたことがないというなら
自信を持って部下を指摘してもいいと思いますが。

 

上司がしてはいけないのは
部下に気を使わせること

 

今回のケースは
明らかに間違った上司を指摘するわけにはいかず
穏便にすませようとした、部下の悲しい気使いの物語です。

 

この一連の出来事のせいで
他部署へ事前に連絡し調べた時間
メモ欄に注意書きした時間
怒られた時間
機嫌を損ねた上司の顔色を伺う時間

これがすべて無駄な時間と化してしまいました。

もちろん上司と部下の距離が縮まるわけはありません。

 

結論

 
上司は間違いを見つけたらまず
 
1 正しい手続きを確認
2 部下が間違った理由を推測
3 部下が正しい可能性を検討
4 部下を呼び出し、「間違っているように思うのだが」と尋ねる
5 まずは部下の言い分を聞く
6 どちらが正解だったのかを考える
7 部下が正しかった場合は「知らなかった」と素直に詫びる
 
こうすることで
「頭ごなしに怒られた」
「意見を聞いてくれなかった」
「そっち(上司)が間違ってたくせに素直に謝らない」
などと
部下に白い目で見られることはなくなります。
 
上司であっても部下を立てる気持ちを持ちましょう。
部下は子分ではなく、会社のために頑張ってくれている戦士です。
 
 
ぜひ参考にしてみてください。
 
それでは。 
 
タイトルとURLをコピーしました