社会人になると誰もがかならずぶち当たる問題の一つに
面倒な・怖い・理解不能な上司との関わりというものがあります。
全部が全部、職場に必ずいるわけではない、という人もいますが
経験上、そして先輩・後輩から話を聞く限り、
ほぼ100%、そんな変な上司というのは存在し、そこで働かなければならない状態になります。
考えてみればこれは当たり前で
学校や部活なんかでも嫌な友達、嫌いな友達、先生っていたと思います。
でもそんな人からは離れるか無視することがある程度できましたよね。
先生なら授業を聞かなければいいし
友達なら友達にならなければ良いことで。
でも社会人はそういうわけにいかず、こっちが避けようとしても
仕事上関わる必要が出てくる。
向こうから関わってくることもあるし、向こうはこっちに好意をもっていることもあれば
敵意を持っていることもある。
こっちが嫌っている存在なら、これほど不幸なことはないですよね。
今回は、自分の妹の身におきた実際の話をもとに
「理解不能なパワハラ上司と職場が同じになったときの対処法」
について紹介したいと思います。
ある上司「A」
私の妹は今月より給食関連の仕事に就職することができ、施設の給食を作る仕事に従事することになりました。
この職場は約20人ほどで、5人の正社員と15人のパートで成り立っています。
給食の仕事ということもあって、女性が大半(15人ほど女性、5人が男性)で、年齢も20代前半〜40代中盤まで。
さて、私の妹ですが、実はこの職場が4つ目の職場。
私の妹は学生の時に友達関係に悩みを持ち始め、そのときの辛い経験が元で
すこしコニュニケーションに自信が持てなくなってしまいました。
そのせいか、大学卒業後に就職した職場で上司と喧嘩しやめてしまい、次の職場では同僚と反りが合わず・・・
今回4つ目の職場でなんとか就職できました。
ここでお伝えしておきたいのは、兄としての偏見なく
今の妹はまったく社会人として問題なく、
コミュニケーションも、学生のころと比べて格段に改善されています。
転職経験によって、「自分にも問題があるんだ」とちゃんと反省し
改善を重ねて、努力してきたのをみているので良くわかっているつもりです。
で、この職場に今月頭から働き始めたわけですが
初日はいろんな先輩方に手取り足取り調理の仕方などを教えてもらい、一生懸命メモして覚えようとしたようです。
というのも、施設での給食提供というのは、私たちが想像する何倍も難しいらしい。
利用者1人1人のアレルギーや健康状態などを把握して作らないといけないので
ものすごく複雑で時間がかかる。
それだけに覚えることは山のようにある、というわけですね。
当然、1ヶ月以上かけて覚えられるかどうか、というレベルだそうです。
2日目、妹が調理作業をしていたときのこと。
Aという先輩がふらっと妹のところにやってくるなり
A「調理の前に、皿は洗ったの??」
妹「いえ、まだ洗ってません」
妹に聞いたのですが、この職場では帰ってきた使用済み皿は、受け取ったものが洗わなければならない。
放置していると、パートが洗うことになるので、言ってしまえばまわりに迷惑をかける。
妹「すぐに洗います」
そう言って初日は対処したそうです。
3日目。前日同様、皿を受け取った妹は、昨日の反省を活かし皿洗いを開始。
するとAがやってきて
A「ちょっと!今調理ですぐ配膳しないといけないのわかってるでしょ??皿なんか後でいいの!!」
なかり強い口調だったそうです。妹としては昨日言われたことをやっただけだが、と思いつつも
妹「はい!」
と調理に取り掛かる。
ここから地獄が始まります。
4日目。また前回同様、皿を受け取る妹ですが、洗うべきか洗わぬべきか悩みます。
ですが、前回配膳で忙しかったのに皿洗いをしたことで怒られたので
配膳の忙しい今日は、調理を優先しよう。そう判断し調理を開始。するとAが登場。
A「ねえ!この前言ったでしょ?皿終わらせてから調理入れって!」
妹「・・・・はい」
妹はこの時大変困惑したどうです。「洗うのか、洗わないのか、どっち?」
このAという上司、これだけでは済みません。
妹への明らかな集中攻撃
5日目、調理をしていたときのこと。
A「妹さん、あれとこれとこれ、やった??」
妹「まだです」
A「まだですじゃなくて。午前中にやっとかないといけないのわかるでしょ?来て何日目?」
妹「5日目です」
A「そのくらいきたらわからない?すぐにやっといて」
その仕事はとても午前中で終えられる量のものではなく、また5日目の新人である妹にはとてもこなせる難易度のものではなかったそうです。
さらに、同僚にかなりどんくさい女の子がいるらしいんですが
この子がどれだけミスしてもAは「ゆっくりやって覚えればいいからね」と優しい声をかけると。
安っぽい昼ドラみたいな話ですが、まるで当て付けのように自分にだけ厳しいAに
だんだん妹は不信感と強いストレスを感じるようになります。
6日目のある時、またもAから罵倒された妹。それでも妹は、これ以上転職はできないという思いと
こういう上司はどこにでもいるという考えから、我慢しながら仕事をこなしました。
7日目、その日はAがいない日。いつものように調理をしていると、同僚のBが声をかけてきた。
B「昨日大変だったね。Aには、言い方がキツすぎるからもっと優しくするように、って言ってあるからね」
妹が怒鳴られえているのを見かねたのか、Bという同僚でAとも親しい先輩が
Aに優しくするように進言したらしい。
実は妹は、新人としては異例の速さで仕事を覚えており、周りの同僚は
「これならもうすぐ次の新た強い仕事をまかせられるね」と高い評価を受けていたようで
Aに怒鳴られる妹を救おうとしてくれたようなんですね。
効果があったのか、8日目はAは大人しく、言い方もいつもほど厳しくなかったそうです。
もちろんBもそこにいました。
妹は少しほっとしたそうです。
9日目。妹が調理をしているとAが現れ
「ここにタオルおいたの誰???あんた??!」
と以前にもましてキツい剣幕で妹を怒鳴りつけ、あたかも妹が最初から犯人だと言わんばかりのトーンで迫ってくる。
この日、Bはいなかったので、Aはそれをよしとして、またいつもの口調に戻したんでしょう。
妹は耐え切りましたが
家に帰ってくると急に気が緩んでしまったのか、涙が止まらなくなったそうです。
自分に電話をかけてきたのがこの時。
電話に出た時、妹は過呼吸に近いくらいの嗚咽で、30分くらい会話ができないくらいの状態に陥っていました。
Aへの対処方法
落ち着きを取り戻した妹から全てを聞いた私は、このAは一体何を考えているのかを考えました。
考えられるのは3つ。
①Aは超絶完璧主義者、仕事も超絶できるタイプ
②新人に対し厳しい声をかけることで成長を促そうとするタイプ
③妹のことが生理的に嫌いでいじめたいだけのサイコパスタイプ
いちおう3つ上げては見ましたが、高確率でサイコパスタイプだろと。直感ですが笑
なぜならこのAという上司。指摘はするが、まったく教えないらしい。
教えてくださいと食い下がると、聞こえてないかのように無視して歩き去っていく。
その時点で②はない。
また、完璧主義者であり、ちょっとしたミスも許さないとすれば、妹だけでなく他の同僚も怒られているはず。
しかし、怒鳴られているのは妹だけ。当て付けのように。
こうなるとこの上司はいわゆる「理解不能タイプ」。
思考回路を理解しようとしても無理で、怒る理由なんてあって無いようなもんなんです。
自分はこの手の上司も見てきたのでわかりますが
妹は転職を繰り返す中で「異常に厳しい上司はどこでもいる。仕事を頑張って打ち解けるしか無い」
と思っていたようで。
なのでこの上司がそのケースに当てはまらないので、どう対処したらいいのかわからなかったんですね。
こういうのは理解するだけ無駄です。
このタイプの対処法は4つ。
①怒鳴られた時に、言い返して真っ向勝負するか
②我慢して付き合っていくか
③さらに上の上司に助けを求めるか
④同僚と仲良くなり、居場所を作るか
今回、消去法で③を選択することになりました。
まず、妹は転職を繰り返しており、この職場を辞めると短期退職となり、転職に不利になりやすいので、できるだけ辞めたくない。この時点で、揉める可能性の高い①は消去。
また、今日号泣してしまった妹の精神状態を考えれば、我慢し続けることはやめることより辛いと考え、②も消去。
そして同僚はどうか、ですが、こちらも却下。というのも、妹の話を聞いていて一番違和感があったのが
「同僚はなんで心配してくれないのか?」
聞けば、口利きをしてくれたBはその後何もしてくれるわけでもなく
他の同僚も「仕事覚えるの早いね」と言いながらも、Aから怒鳴られていることに対し
「大丈夫?つらかったね」の一言もない。かといって、無視したりするわけでもなく
仕事中は手伝ってくれたりするのだと。
で、Aとの関係はというと、とても仲が良いらしい。昼食事にも同僚とAがげらげら話しているとのこと。
となると考えられるのは
同僚たちは、妹が怒鳴られているのは知っているが、下手に助けにはいって、自分がAの標的になりたくない。
また、Aとは普段仲良くしているので、妹をかばうことでAとの仲が悪くなるのを避けたい
周りの同僚も助けてないので、自分も助けに行くのはしにくい
そもそもそこまで他人に興味がなく、助けるなど考えたこともない
こうなると、同僚に助けは期待できないし
Aと同僚たちが仲が良いことを考えると、下手に助けを求めるとチクられる可能性もある。
そうかんがえると④も削除。とても現状、職場で居場所を作れるとは思えない。
こう考えると、一生懸命勉強して仕事を覚えようとしている妹に対し
なんでこんな冷たい職場なんだと、怒りが治らなくなってきた私は
とりあえず③の案で、Aを追い込んでやろうと考えました。
間違いなく信頼できる上司がいないか、妹に確認したところ、
入社時に面接をしてくれた栄養士がおり、これが最終面接まで対応してくれたと。
さらに、就職後も普段の様子を気にかけてくれたり、
必要以上に「職場で気になることはないか」と質問してくれたりと
職場に何か問題があることをわかっているかのような感じがあった、とのこと。
おそらくこの栄養士、Aが問題児であることはわかっているんだろうな、と思います。
ここにつけ込むべきですので、栄養士の行為を頼って、相談してみろとアドバイスをしました。
Aや周りに伝わるとまずいですから、まずは現状と、Aからの指示をうまくこなせず悩んでいるという体で
Aの問題っぷりを栄養士に伝えろと。
最初悩んでいた妹ですが
最終、このまま続けることはできないので、やめなければならないことも覚悟する、と決心。
今日、栄養士にコンタクトを取る日ですが、果たして・・・・
経過はまたこちらで報告していきます。
理解不能な上司への対処法、続編は結果が出次第こちらで紹介していきます。