理解不能なパワハラ上司への対処の仕方【#2】

さて前回の

理解不能なパワハラ上司への対処の仕方【#1】
社会人になると誰もがかならずぶち当たる問題の一つに 面倒な・怖い・理解不能な上司との関わりというものがあります。 全部が全部、職場に必ずいるわけではない、という人もいますが 経験上、そして先輩・後輩から話を聞く限り、 ほぼ100...

に引き続き、被害者である妹から続報があったのでご紹介します。

転機

さて、アドバイスした翌日。

Aさんと同じシフトで勤務する日ですが、いざ職場に来てみると

なかなか栄養士の先輩Cに相談にいけなかったそう。

実際、頭で考えたことを行動するっていうのは難しいことです。

このまま今日はなんとかやりすごして、次の日にしようか、そう思っていた時。

A「なんで昨日いったここ!できてないの?一回言ったよね?」

この日はこれまでとは比にならないくらいの剣幕でひたすら罵倒。

あまりの剣幕に、妹は最初我慢していたものの

ついに耐えきれず、怒鳴られたその足で栄養士Cさんのもとに飛び込んだそうです。

 

Cさんに入社以降、受けた仕打ちをすべて吐き出したところ

Cさんは「そんなことがあったの。でもそうじゃないかと思ってた」と。

Cさんがいうには

Aはいじめ気質があり、これまでも多数の新入社員がやめるきっかけになっていた

やめる新入社員は、理由を告げずにやめていくため、Aを追及できなかった

Aは長年この会社で働いていたが、一度退職し、嘱託で昨年再度雇用

つまり、社員年次でいうと妹の少し上程度。社内ではそれほど高い地位ではない

 

とはいえ周りもなんとなくAの気質には気付いており

CさんはAが原因で新入社員が辞めていることを勘付き、妹が入社してからというもの

職場の雰囲気やコミュニケーションの状況などを確認しようとしていたそうです。

時々、Cさんから妹に気に掛けるようなアクションがあったのはそのため。

 

今回、辞めずに現状を伝えてきたのは妹が初めてだと。

このことは上に伝えるから、ということでこの場はとりあえず終わりにし、また翌日。

動き出す本部

翌日、最終面接を担当してくれた総務部の一人、Dさんから呼出を受け、妹は面接。

Dさんからは

Aはこれまで新入社員を辞めさせるようなパワハラを何度もしてきた

Aは、業務を回す上で自分の存在が重要であることを盾に自由に振る舞ってきていたらしい

だが周りの職員は仕事を覚えてきているので、実はそこまで重要な存在ではない

嘱託であり、1年更新の雇用形態だから、次のタイミングで辞めさせることもできる

 

このような話があり、基本的に妹の味方だとのこと。

しかもDは過去に妹と同じような経験を前職場でしており、妹に非常に協力的。

妹は協力的すぎてやや不気味に思ったそうですが

協力してくれることに少し安心したそうです。

 

Dからはさらに

Aとも話したが、とても話が通じる相手ではない

独自の理論で論破してくるため、こっちが真っ当なことを言ってもうまくかわされるだけ

Aに決定的な証拠を突きつけ、辞めさせるには「パワハラを受けた時間、内容、セリフをメモするように

とのこと

 

こうすることで、上もAに対して証拠を突きつけ、対抗できるんだと。

妹はとりあえず了承。

そしてAと再び一緒に仕事をする次の日。

新たな苦しみ

さて、上に報告して、Aにも伝わったであろう日の翌日。

Aとシフトが一緒。さあAはどんな態度で出てくるか。

 

この日、9時から5時まで仕事だったそうですが

なんと1日中、全く会話なしの無視をされつづけたそう。

今までのような罵倒はなし。

しかし、今度は完全な無視。狭い職場なのに、まったく話そうとも関わろうともしない。

それに加え、昼食時などは、まるで昨日なにもなかったかのように

職場の社員とゲラゲラ喋り、妹とだけはまったく喋ろうとしなかったそう。

 

これについて妹は

「これはこれでしんどい」

とまた新たな問題になってしまったと落ち込んでいました。

そりゃそうですよね

なんで仕事一生懸命して給料をもらおうとしているだけなのに

意味のわからない上司に目をつけられて、こんな目に合わなきゃなんないんだと

 

妹はもうやっぱり辞めた方がいいのかなとこの時真剣に考えたそうで

どうしたものかと思い、また私に電話をしてきたというわけです。

 

私からのアドバイスは1つだけ。

Aに誠心誠意、仕事を一生懸命やりたいので協力して欲しいことを伝える

 

これだけをやってみたらとつたえました。

基本的にAは意味不明な生き物なので、まともに口論できません

口で言い負かそうとしても年上なので余計半端されるだけ

かといって無視され続けるのは息苦しい

 

となると話し合いをするしかありません

ですが、あくまで前向きな話し合いです。

仕事を一生懸命やりたい、という話を聞こうとしない上司はそんなにいません

上司にもプライドがあるからです

それを利用して、協力させる

気に入らないことがあるなら言ってください、直しますというスタンスです

こうすることで、Aの本音が聞けるかもしれないし

Aの協力を得られる、あるいはうちとけられるかもしれないし。

 

なんでもそうですが、基本的に問題が起きた時は

真っ当に立ち向かうことが正解です。

 

妹はこの話を聞いて、賛同はしてくれましたが

なにより「Aの顔を見たくないし、真正面から目を合わせて喋る気になれない」とのこと笑

 

それは仕方ないですが

とりあえず、支援してくれているC、Dの存在もあります。

勝手に行動し、問題を大きくしないようにするためにも、

まずは何をするにもCに相談した上で行動すべきであることを伝えました。

 

人間関係の問題は非常に難しいです。

出方を間違えると、被害者だったのが加害者になってしまうことがあり

周りから助けを得られなくなってしまうこともあります

そうならないためにも、相談した人にはかならずその後も報告を続け、

勝手な行動をしないようにすることが重要だと伝えました。

 

とりあえず、ことは思いのほか順調に進展しました。

通常、上司がこのように行動してくれるというのは珍しいことです。

まずはそのことに感謝し、数日様子を見るべき。

問題は常に発生するものですが、その都度動きすぎないこと。

 

続報はまたお伝えいたします。

それでは。

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